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アントニオ・バンデラスが1人6役、女装まで…キャリア42年『パディントン』で拓いた新境地

 礼儀正しく、ユーモアたっぷり、悪には毅然と立ち向かう“紳士なクマ”パディントンが大活躍する映画シリーズ最新作『パディントン 消えた黄金郷の秘密』が、5月9日より全国公開される。

【画像】スウェーデン人の女性パイロットに扮したバンデラス

 前作2本が世界的なヒットを記録したパディントンシリーズ。その人気の大きな要因の一つが、物語を盛り上げる“個性強すぎ”なヴィランたちの存在だ。

 シリーズ第1作『パディントン』(2016年)では、ニコール・キッドマン演じるパディントンをはく製にしようとする謎の美女・ミリセントが登場。続く『パディントン2』(17年)では、ヒュー・グラント演じる落ちぶれた元俳優フェニックス・ブキャナンが、お宝をめぐってパディントンと火花を散らした。

 最新作では、スペインを代表する名優アントニオ・バンデラスが登場。彼が演じるのは、ワイルドで色気あふれるジャングルの案内人・ハンター・カボット。故郷ペルーで、消息不明となった育ての親・ルーシーおばさんを探すパディントンとブラウン一家を、危険に満ちたジャングルの奥地へと導く重要人物だ。

 一人娘ジーナを溺愛する良き父でありながら、実は“一族にまつわる呪い”に苦しんでおり、ルーシーおばさんを探す唯一の手掛かりであり、消えた黄金郷の入り口とも伝わる古代遺跡「ルミ・ロック」への異常な執着を見せる謎めいた一面も…。

 「台本は出演を決めるうえで最も大事。これは実に筋の通った、面白い脚本だった」と語るバンデラスは、脚本に惚れ込みオファーを快諾。さらに、「パディントンは落ち着いていて思慮深く、周囲に影響されたりイライラしたりしない。論理的に考えて物事を決めているし、周りの人たちを尊重しその意見に耳を傾けている。彼自身はクマだけど、人間を信頼しているんだ」と、パディントンへの深い愛を明かし、すっかり“パディントンファン”になったという。

 しかも本作では、ハンター役のほかにも、黄金に取りつかれた5人の祖先の亡霊たちを演じ、なんと1人6役を熱演。スペインのコンキスタドールからスウェーデン人の女性パイロットまで演じ分け、“悪の誘惑”をささやく。

 「6つの役を演じるのは、非常に面白かった。こんなことをした映画は初めてで、すごく楽しかったけれど、大変だった。メイク室に何時間もいました」と、振り返るバンデラス。キャリア42年にして新境地を切り拓いた彼の熱演は必見だ。