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「DOWN TOWN」ついに初映像化 山下達郎50周年でシュガー・ベイブ『SONGS』記念盤リリース

 シンガーソングライター・山下達郎のデビュー50周年を記念し、同氏が在籍したバンド、シュガー・ベイブが1975年に発表した唯一のアルバム『SONGS』の50周年記念盤『SONGS 50th Anniversary Edition』が、きょう23日に発売された。

【動画】「DOWN TOWN」が初映像化!ポップなオフィシャルトレーラー映像

 『SONGS』は、山下、大貫妙子、村松邦男、鰐川己久男、野口明彦(のちに伊藤銀次、寺尾次郎、上原裕が参加)によるバンド、シュガー・ベイブが、1975年4月25日にリリースしたスタジオアルバムである。プロデュースは、はっぴいえんど解散直後にナイアガラ・レコードを設立した大滝詠一が務めた、日本ポップス史における金字塔的作品である。

 今回の記念盤は、CD、12インチアナログレコード、カセットテープの3形態で展開され、CDにはボーナストラックとボーナスディスクが収録された2枚組仕様となっている。なお、同作の仕様を紹介する開封動画も公開されており、パッケージのデザインや付属品の詳細を確認できる内容となっている。

 ボーナストラックには、過去の記念盤に収録されていた「夏の終わりに」「パレード」「SHOW」「指切り」のデモ音源と、1976年1月28日に宮城県民会館で収録された「WINDY LADY」「DOWN TOWN」「愛は幻」「今日はなんだか」のライブ音源の計8曲が収録されている。

 さらにボーナスディスクには、1994年に開催された『TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE Live』からの貴重なライブ音源14曲を収録。このライブは、同年に『SONGS』が初めてオリジナルマスターでCD化されたことを記念して、中野サンプラザにて4日間限定で行われた伝説的公演である。フルボリュームでのライブ作品としては、1989年リリースの『JOY』以来36年ぶりのリリースとなる。

 また、発売を記念し、アルバム収録曲「DOWN TOWN」のオフィシャルトレーラー映像が初公開された。同曲は『SONGS』のリードトラックとして当時シングルカットされ、現在も山下のライブで披露されている代表曲である。ミュージックビデオが存在しない中、今回初めて公式映像が制作された。映像では、山下や大貫ら5人のメンバーのイラストがカラフルな背景とともに躍動する。イラストを手がけたのは『テルマエ・ロマエ』の原作者として知られるヤマザキマリ氏で、過去にも山下のアルバム『SOFTLY』やシングル「Sync Of Summer」のアートワークを担当している。

 さらに、デビュー50周年を祝し、1983年から1993年にかけてMOONレーベルから発表されたアルバム6作品が、『TATSURO YAMASHITA MOON VINYL COLLECTION』としてアナログ盤およびカセットテープで順次再発される。対象作品は『MELODIES』『BIG WAVE』『POCKET MUSIC』『僕の中の少年』『ARTISAN』『SEASON'S GREETINGS』の6タイトル。アナログ盤は180g重量盤、すべて2025年最新ヴァイナルカッティングが施された完全生産限定盤となる。全6タイトルを購入した応募者を対象に「豪華収納ケース」が当たるキャンペーンも実施される。

 2023年には、RCA/AIRレーベル時代の初期8作品が『RCA/AIR YEARS VINYL COLLECTION』として再発されたが、今回のリリースはそれに続く重要な再発プロジェクトとなる。

■ヤマザキマリ氏 コメント
そのむかし、近くに暮らしていた大学生が我が家のステレオで聴かせてほしいと持ってきた『SONGS』。歌謡曲嫌いで友達のいない生意気な子供は、媚びも裏表もない歌声と、かっこいい音楽を生み出すお兄さんお姉さんに、大きな憧れを抱くようになりました。あの時の高揚感を思い出しつつ描いたのがこのイラストです。50周年おめでとうございます。